Keyword
- 天然物及び類縁体合成
- 生命現象解明
- 医農薬品合成
- 光機能性分子開発
天然物から人工物まで、有用有機分子の合成と新たな機能開拓
天然物から人工設計分子まで、医農薬品や機能材料として利活用可能な有用有機分子の開発研究を行っています。具体的には、天然物及び類縁体の合成と生命現象解明、光機能性分子の合成と物性に関する研究を展開しています。
研究テーマ
天然物合成研究Gr
- 天然物合成を効率化する新規な戦略や方法論の開発
- 多様な天然物アナログを合成できる統一的合成法の開発
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生物活性化合物の分子レベルでの作用機序の解明と新たな機能の開拓
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有機合成化学と理論計算を活用した微量天然物の構造決定法の開発
- 天然物がもっている真の生物学的意義の解明
機能材料研究Gr
人類の健康や地球環境の保全につながる天然物に関する研究
植物や微生物などの二次代謝産物である天然有機化合物(天然物)は、40億年にわたる生命の生存競争と進化の過程で選び抜かれた高機能性分子です。しかし、天然物の多くは事前階から極微量しか得られないことから、それらを医農薬品や生命科学研究で利用するためには、多段階の有機合成反応を駆使して人工合成(全合成)する必要があります。天然物合成研究グループでは、天然物やその人工アナログの効率的な合成を目指し、新しい戦略や方法論の開発を行っています。また、得られる分子を使って、標的タンパク質の探索や新たな機能の解明を行っています。これらの研究によって、天然物を起点とした人類の健康や地球環境の保全につながる研究を目指しています。
研究の対象
・認知症やがんなどの治療に利用できる有用な天然物
・植物が化学物質を介して他の生物に影響を与えるアレロパシー活性をもつ天然物
・外来生物の個数体を制御する天然物
・新たなホルモン候補物質など
有機機能性分子の合成、構造、物性に関する研究
機能材料研究グループでは、様々な有機骨格を組み合わせて電子構造と幾何構造を精密制御することで、多様な物性・機能性が発現可能な有機機能性分子を人工的に創り出す研究を行っています。
研究の対象
・エレクトロニクス分野、エネルギー分野、環境・医療分野などで利活用可能な有機蛍光色素