FACULTY OF SCIENCE AND ENGINEERING, GRADUATE SCHOOL OF ENGINEERING, IWATE UNIVERSITY

化学・生命理工学科 化学コース

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有機・高分子化学分野

電気を通す有機平面分子の開発

有機機能化学研究室

Keyword

  • 導電性有機分子・有機-有機金属ハイブリッド分子
  • 自己組織化単分子膜 (SAMs)・ナノ表面構造制御
  • 光機能性有機分子・蛍光プローブ
  • 超原子価化合物・医薬品合成・スーパーエンジニアリングプラスティック

有機元素化学の最先端

近年、様々な有機分子を用いることで、分子スケールから新規な機能を持つ材料を構築する試みが盛んに行われています。
私たちの研究室は、「有機元素化学」を研究の中核に据え、 「有機材料化学」、「有機電気化学」、「構造有機化学」、「有機合成化学」、「創薬化学」、「高分子材料化学」 の6つの分野をテーマの柱として、新規で有用な有機分子の創製を目指し、日々研究を行っています。

研究テーマ

有機電気化学
有機電界効果型トランジスタへの応用を指向した分子の創製
有機材料化学
多電子移動型有機-有機金属ハイブリット分子の構築
構造有機化学
超原子価構造を有する高周期カルコゲン化合物の合成と構造解析
有機合成化学
含窒素複素芳香環をコアユニットとした星型オリゴチオフェン誘導体の合成と環境応答性の発現
創薬化学
Wntシグナル伝達経路を標的とする新規大腸がん治療薬の開発
高分子材料化学
高性能エンジニアリングプラスチックの製造方法の確立

有機電気化学

有機電界効果型トランジスタへの応用を指向した分子の創製

近年、有機分子を素材構成最小単位として構築される有機半導体が注目され、研究が行われています。
私たちは、有機薄膜トランジスタの有機半導体層を構築する新規な導電性分子の開発、電荷移動型自己組織化単分子膜による電極、絶縁層の界面修飾によるトランジスタ性能向上、有機半導体デバイス駆動型有機ELデバイスの作製、三つの観点から研究を行っています。

有機材料化学

多電子移動型有機 - 有機金属ハイブリット分子の構築

私たちは、有機導電体への応用を思考した従来の有機分子では例のない電位走査によって電子移動過程を制御可能な新規酸化還元活性分子群の開発を目的として研究を行っています。
具体的には、チオフェン骨格を有機酸化還元中心に、有機金属錯体フェロセンを金属酸化還元中心として複合化した有機-有機金属複合型導電性分子群の創製を実施しています。

構造有機化学

超原子価構造を有する高周期カルコゲン化合物の合成と構造

超原子価化合物は、典型元素化合物でありながら、金属錯体に類似した構造や反応性を示すことから興味が持たれています。
その中でも私たちは、高周期カルコゲン元素のテルル(Te)を中心原子とした分子について研究を行っています。
これまでに、独特のスピロ構造を持つ分子 (スピロテルラン) を合成、単結晶X線結晶構造解析により構造の視覚化に初めて成功し、その構造が超原子価化合物特有の歪んだ三方両垂構造であることを明らかとしました。

有機合成化学

含窒素複素芳香環をコアユニットとした
            星型オリゴチオフェン誘導体の合成と環境応答性の発現

私たちは、新規星型π共役系分子の創製を目指し、末端アリール基で分子特性を制御かつ環境応答性を付与した2,4,6-トリス(5-アリール2-チエニル)-1,3,5-トリアジン誘導体の系統的な合成を達成しました。高い電子供与性を有し、かつプロトンレセプターとして機能するジブチルアミノフェニル基を有する分子は、溶媒極性、プロトン濃度変化によって溶液色・発光色が変化する環境応答性を示すことを見出しました。

創薬化学

Wntシグナル伝達経路を標的とする新規大腸がん治療薬の開発

大腸がん発症の初期のステップとして、Wntシグナル伝達経路が異常活性化を起こすことが明らかとなっているため、Wntシグナル阻害活性な分子は大腸がんに対する新規な根本的治療薬となります。
私たちは、大腸がん治療薬の開発としてWntシグナル阻害活性な有機分子の設計、合成、薬理活性評価を行っています。

高分子材料化学

高性能エンジニアリングプラスチックの製造方法の確立

ポリフェニレンスルフィド(PPS)は、極めて高い耐熱性、剛性を有し、耐薬品性に優れた難燃性樹脂であるため、多くの機械・機構部品に使用されています。
私たちは、現行製造法におけるPPS樹脂の残存ハロゲン、製造コストの問題を解決するため、ハロゲン原子を含まない原料を用いたPPS合成反応を行い、現行法に変わる低コスト、ハロゲンフリーな新しいPPS製造法の開発研究を行っています。

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