FACULTY OF SCIENCE AND ENGINEERING, GRADUATE SCHOOL OF ENGINEERING, IWATE UNIVERSITY

化学・生命理工学科 化学コース

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国際リニアコライダーのための電解研磨技術

材料基礎化学研究室八代仁教授が、高エネルギー加速器研究機構(KEK)および民間企業と共同で進めている、国際リニアコライダー(ILC)向けの超伝導加速空洞材料であるニオブの新しい電解研磨法の開発が報道されました。

岩手県への誘致が期待されているILC計画において、超伝導加速空洞には高純度のニオブ金属が用いられ、その表面状態が空洞性能に重要な役割を果たすことから、良好な表面仕上げを得るための方法として電解研磨が不可欠とされています。しかし、従来開発されてきた方法では、有毒なフッ化水素酸を多量に使用することから、これを用いない方法が求められています。

今回、八代教授らは特殊な電圧波形を用いることによって、フッ化水素酸を含まない硫酸溶液中で、ニオブを電解研磨することに成功しました。研磨速度は最大で1.3 µm/minと従来の方法の2倍以上が得られています。


新聞名と掲載日:河北新報(2015.5.23)
見出し:電解研磨 新技術開発へ
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