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是永敏伸

  

酸化・還元反応のための有機分子触媒の開発


現在最も有効に用いられている触媒は遷移金属錯体触媒ですが、これらの多くはレアメタルが使用されているためその枯渇に対応しなくてはなりません。そこで、遷移金属錯体触媒の代替として用いる事の出来る有機分子触媒の開発を行っています。

新規パーフルオロシクロペンテン誘導体

現在、有機酸化剤としてTEMPOやキノン誘導体が主に使用されています。それに対し、当グループでは新規パーフルオロシクロペンテン誘導体が良い有機酸化剤として働くことを見出しました。この有機酸化剤はグリニャール試薬の酸化的ホモカップリングに特に有効で、有機酸化剤としては珍しい四電子酸化剤として働きます。さらに、空気中では有機分子触媒として働き、2〜10 mol%の触媒量で効率的にビアリール生成物を与えることがわかり、新たなタイプの有機分子触媒を生み出すことに成功しました。
        
論文発表
1) Korenaga, T.; Nitatori, K.; Muraoka, H.; Ogawa, S.; Shimada, K. Org. Lett. in press. [IF=6.364]

特許
1) 是永 敏伸, 似鳥 馨 特願2015-119781.


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Korenaga's Personal Page


岩手大学 工学部応用化学・生命工学科
 有機合成化学研究室
  触媒反応グループ
准教授 是永 敏伸
〒020-8551
岩手県盛岡市上田4-3-5

Toshinobu KORENAGA, Ph. D.
Associate Professor
Department of Chemistry and Bioengineering
Faculty of Engineering
Iwate University
4-3-5 Ueda, Morioka, Iwate 020-8551, Japan